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気に入るセリフ#4



「私、高野誠一は、小鳥のさえずりと共に起床。
 身支度を整えると、朝食作りだ。
 まずは、鰹節を、心静かに削ることから始まる。」



うどんを作り終えた蛍と高野。
「師匠、お味見の、ほどを。」
「うん。
 ・・・
 これは・・・美味い!」
「え!?」
「うん。初めてにしちゃ上出来だ。」
「はーーっ!デートーーーッ!!
 デイト!デイト!ホッホッホーーイ!!」

縁側に並んでうどんを食べる高野と蛍。
「ほう。東京デザインアワード。」
「はい。私のほうから誘ってみます。」
「チケットが手に入ったのか?」
「手嶋さんが持っています。」
「・・自分から誘うなら、自分から、買え!」
「いや・・それはちょっと・・」
「なんだ。」
「め、めんどくさい・・。
 あ、それに、手嶋さんが持っているのは、
 ロイヤルボックスシート・プレミアムペアチケット!」
「なんだそりゃ。」
「・・部長。」
「うん?」
「シネコンの企画の件、任せてくださって、ありがとうございます。」
「ああ。山田からの提案でな。
 若い子たちにもどんどん企画任せてやってくれって。」
「その提案を受け入れてくださって、感謝しています!
 私、頑張りますから!」
「あんまり期待してないがな。」
「・・・
 部長。」
「うん?」
「恋も仕事も、両方いっぺんには無理です。
 手嶋さんをデートに誘うのは、やっぱり、一仕事終えてからに
 します!
 ひと仕事終えてから、ガツンと誘ってやります!
 ビールも飲みません。
 ひと仕事を終えるまでは、ビール断ちします!
 どんなに飲みたくても我慢します!
 命がけで我慢します!」
そう言い、飲みかけの缶ビールを高野に渡す蛍。
「何も・・そこまで・・。」
「今の私なら、どんなことでも出来るような気がするんです。」
そう言うと大きく頷き、うどんをすすり始める蛍。
「美味い!美味いっす・・。」
張り切る蛍を奇妙な動物を見るように見つめる部長・・・。

「うどんを作っただけで・・・
 ここまで自信に満ち溢れるとは・・・。」


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    stevia11 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()